知っておきたい不動産の話

知らないと必ず後悔する、土地の売り方

不動産を売却する際に、誤った売却方法を採ると、残る大切な資産を大きく損ねる可能性があります。単純に「高く売れたから良かった」では、後で悔やむことになるかもしれません。今回は、不動産の売却方法について、わかりやすい間違いの例をご紹介します。

「土地を売却する」と一言で言っても、それぞれの方が様々なご事情があってお売りになるわけですし、価格も高額になりますから非常に大きな決断ですね。安易に考えると問題を残すことになりかねません。

土地を売却するときに大きな要素となってくるのが「金額」と「期間」ではないでしょうか? 「思った金額で売れるか?」「予定の期間内に現金化できるか?」。この2つのことで気を揉むことになります。ところがこの「金額」や「期間」は売却方法によって大きく変わることをご存知でしょうか?
 

分譲するつもりで考える

例えば左の図のような200坪の土地のうち50坪を売るとしたら、どの部分を売るべきでしょう。

このように土地を4等分にして道路側を50坪売ったとしたらどうでしょうか? 今回売却する部分は形状も良く、相場価格で比較的スムーズに売却できそうです。ところがこれでは残した部分の価値が下がってしまうことになります。

それではどうすれば良いのでしょうか。200坪ですから50坪ずつ4区画に分けて分譲することを考えてみます。ただしこの場合、建築基準法で建物の敷地は道路に2m以上接していなければならないと決まっています。

正解は右の図のようになります。

50坪の4区画を分譲することを想定して、そのうちの1区画を売ると考えれば、将来残った部分が売りづらくなり価値を下げてしまうことが避けられるのです。

このように残った土地の価値や将来の利用を考えた上で売却対象を決定することは、資産を守る上で非常に大切なのです。これは土地の一部に自宅を建てたり活用したりする場合にも当てはまります。どこに建てるかによって残った土地の利用のしやすさが左右されることになります。

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