賃貸住宅事業サポート 事例3

愛着のある土地に、地域の人に喜ばれる緑あふれるタウンハウスを建設

土地活用

課題は空き物件の増加と相続対策でした。
街に付加価値を与える美しい住宅地づくりを目指しました。

東京都葛飾区 オーナー様

東京都葛飾区 オーナー様
単なる収益性の追求に抵抗のあった私の想いを最も深く理解してくれたのがLet'sさんでした。ゆくゆくは跡は継ぐことになる幼い長男共々、街のこれからを見つめていきたいと思っています。

地域の未来と商品力を見据え街並み景観に配慮した賃貸住宅を検討。

旧き良き下町の風情が漂う東京・葛飾。駅から歩いて10分ほどの静かな住宅地の一角に、美しい家並みを見せる2つのタウンハウス群があります。

全5棟10戸からなる建物と、そこから徒歩3分ほどの場所にある全2棟6戸の建物。準工業地域とはいえ、いまや数多くのマンションが建ち並ぶ中にあって、その落ち着いた佇まいが、より一層際立っています。

「プロジェクト開始以前、複数の会社から戸数が多く収益性の高いワンルームマンションのプランを持ちかけられましたが、いたずらに単身者世帯を増やすことは地域コミュニティにとってマイナス面も多いのではないかと。それに、20年後、30年後の賃貸住宅としての商品力を考慮した結果、街並み景観に配慮した住宅地づくりを考えるようになりました」
こう語るオーナー様は、以前お父様が経営されていた世界有数の鍍金工場の跡地を管理。

かつては合計3千坪(1万㎡)あまりの所有地に、たくさんの貸工場や貸店舗などを経営されていましたが、時代の流れとともに空き物件も目立つように。高齢となったお母様の相続対策なども含め、以前からお付き合いのあったLet'sに2つの所有地の活用に関する相談を持ちかけられたのは、平成12年12月のことでした。

[2階ロフト]余裕のある天井高を利用した、簡易子供部屋や収納場所などに使える多目的スペースは入居者からも大好評。
[2階ロフト]
余裕のある天井高を利用した、簡易子供部屋や収納場所などに使える多目的スペースは入居者からも大好評。

魅力あふれる街並みをつくりたい。物件名に託された生まれ育った街への想い。

Let'sでは、まず、オーナー様から提供していただいた資料をもとに、綿密な資産診断を実施。収益力の改善とオーナー様のご希望を考慮して、建設物件をタウンハウスに決定しました。そこで三井ホームをプロジェクトに招き、区画や建物仕様など様々なプランをご提案。検討を重ねた結果、オーナー様にご納得いただけるプランを策定し、2つのプロジェクトをスタートさせました。

電柱を敷地の両脇に移設し電線が美観を損なわないように配慮された外観:平成16年8月撮影
電柱を敷地の両脇に移設し電線が美観を損なわないように配慮された外観:平成16年8月撮影

一方の予定地にあった貸し工場の立ち退き問題から、2つのプロジェクトの進行は二転三転しましたが、平成15年2月、平成16年2月に完成。近隣では珍しいタウンハウス形式や分譲住宅に劣らないハイレベルな建物仕様が人気を呼び、それぞれ竣工から短期間のうちに全戸が成約しました。

「生まれてから半世紀以上も暮らしてきた街です。ただ単に空いた土地に建物を建てるというのではなく、少しでも街に付加価値を与えられるものをつくりたかった。収益性の改善や相続問題の解決はもちろんですが、美しい街並みづくりに寄与できたことに何よりも満足しています」

オーナー様の願い通り、緑豊かな木々に囲まれたタウンハウスは道行く人から注目を集める美観あふれる街並みを形成。周囲の雰囲気はがらりと変わったといいます。

両物件とも、三井ホームエステートがサブリースし、管理・運営に当たっていますが、ご自宅が近いこともあり、建物や植栽の状態には常々気を配っているというオーナー様。

「やっぱり、愛着がありますからね。そんな私の気持ちを理解し、共有してもらえたLet'sさんをパートナーに選んだことが、プロジェクト成功の鍵だったと思っています」

賃貸住宅事業はそれ自体が目的ではなく、あくまでもご自身のゆとりある豊かな生活を実現する「ライフデザイン」の手段と位置づけることが大切です。つまり、資産全体をバランスよく保ちながら収益性を高め、次世代にどのように資産を受け渡していくかを目的をもって計画することです。

Let's担当者より

プロジェクトを進めさせていただく中で、私が最も感服したのは、オーナー様の決断するスピードと勇気です。採算性だけでなく、地域への貢献というテーマを追求されるオーナー様とご一緒に取り組ませていただけた今回のプロジェクトは、私どもにとっても大きな財産となりました。

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