今回の計画地は最寄駅からバス20分の住宅地にある月極駐車場。安定的な収入が得られるものの、保有コストの比率が高くなってきており、オーナー様は有効活用の意向をお持ちでした。
そんな折、近くの郵便局が移転先を探しているとの情報を入手したことから、郵便局と商業テナントを併設した土地活用で方針決定。郵便局は公共性が高く、安定収益が見込めます。郵便局にとっても事業パートナーが三井ホーム、三井不動産ということで信頼をいただき、事業化への大きな後押しとなりました。また、商業テナントは近隣に買い物施設が少ないことや、郵便局との連携性が高いことからローソンを三井ホームが誘致。そして、テナント(ローソン)から建築資金を差し入れ、完成後に毎月の賃料から返済分を差し引く建設協力金方式で事業をおこなうこととなりました。オーナー様は地域に貢献できる土地活用をお望みでしたので、郵便局とコンビニの同時誘致は願ってもない事業と言えます。
建物は、郵便局は軽量鉄骨造、コンビニは木造(ツーバイフォ―工法)を採用。三井ホームはRC造・鉄骨造にも豊富な実績を持っているため打合せや施工監理がワンストップでおこなえ、効率的に事業を進めることができました。
地域の方々が利用しやすい場所へと郵便局の移転ができるとともにコンビニの開店も歓迎され、土地の有効活用と同時に念願の地域貢献が実現し、オーナー様にたいへんお喜びいただくことができました。
※本記事は2019年1月号に掲載されたもので、2021年12月時点の法令等に則って改訂しています。