Point 1 建物の問題

建物は築年数が経過するにしたがって、外壁や設備など不具合が生じる可能性が高まります。特に3回目の大規模修繕では、多くの修繕項目が発生します。これらの修繕を適切に行わないと、劣化に伴う外壁の落下による通行人への怪我や、漏水による居住者への補償など重大な問題を引き起こし、所有者責任を問われる可能性があります。

劣化による外壁の落下
劣化による
外壁の落下
給排水菅の劣化による漏水
給排水菅の
劣化による漏水
倒壊のおそれ
倒壊のおそれ
修繕項目とそのサイクルの目安

Point 2 資産価値の問題

建物の老朽化に伴い、設備や間取り等が陳腐化し競争力が低下します。一方、新築マンションに求められる性能は年々向上するため、その性能差は開く一方となり、結果として空室の増加や賃料の低下を引き起こします。さらには、改修項目が年々増加するに伴い、大規模修繕等の支出が増えることで、賃貸事業の収益は悪化していきます。

空室の増加
空室の増加
修繕費の増大
修繕費の増大
キャッシュフローの悪化
キャッシュフロー
の悪化
新築と老朽化不動産の性能差

Point 3 法的な問題

都市計画の変更や建築基準法の改正が過去に幾度も行われているため、その中で、建設時にはその当時の法規に適合していても、現行法規に適合していない、「既存不適格」物件が存在します。例えば、容積率の変更や、日影規制の適用などにより、建て替えてしまうと現状の建物規模が維持できないものもあります。

建物規模減少の可能性(建て替え時)
建物規模減少
の可能性
(建て替え時)
行政の指導(耐震診断の義務)
行政の指導
(耐震診断の義務)
耐震不足
耐震不足
建て替えた場合 規模縮小の可能性

老朽化に伴って発生する様々な問題。これらを解消する方法はどんなものがあるのでしょうか?
「建替え・改修」だけではない、「リファイニング建築」を含めて、再生手法の選択肢についてご案内します。

再生手法の選択肢